【作家紹介】竹松 勇二さん
「音楽家の肖像」The VIBES展 ディレクターのサカヨリです。
竹松さんの画は、というか竹松さんは「天然」の芸術家である。
イラストレーションの中にはいわゆる「ヘタウマ」というジャンルがあって、これは基本的に狙ってできるものではなくて、一見ヘロヘロに見えたとしても、画として完成した時の説得力がないと成り立たないのだ。ヘタウマは本当に下手な人には描けない。
まるで小学生のような純真無垢なタッチ、こってりとたくさんの色を重ね画面を埋め尽くしているように見せて、さらっと抜けの良さや上品さがにじむところが天然の強みである。
なによりその天性の持ち味と純真無垢なまなざしがなければ、狡猾なおじさんのいやらしい目線も、屈託のない笑顔も、何気ない日常の一コマも描けない。
抜けの良さというより、はなっから不純物が見えないのかもしれないとすら思う。
だから、笑っちゃうような軽妙な画の中にピュアな強さやかっこよさがある。
もう、毎度のように思うことだが、画とご本人のキャラクターは本当に一心同体だ。
(個人の感想です。)
そんなギタリストでありボーカリストでもある天然の竹松さんが描くのは
愛と祈りを歌い続けた男
夭折のロックスター
誰がどんな顔でそこにいるのか、ぜひギャラリーで確かめてください。
竹松勇二
看板制作会社、印刷会社等の勤務を経てイラストレーターとして活動しています。
『散歩の達人』『Number』『AERA』など雑誌の表紙や挿絵、実用書や小説など書籍のカバーイラストを主に描いています。
東京メトロ、リクルートなどのポスターやJPRSのテレビCMなどでも描いています。
ちょっとユルくてシュールな作風が売りですが、仕事では幅広く描いています。
ボブという名の、たいして面白いことを言うわけではないのにちょっと面白いキャラクターの4コマ的まんがも描いています。
・BATクリエイターズオーディションVol.3(吉本興業)グラフィック部門賞受賞
・『エプソンカラーイメージングコンテスト』グラフィック部門 入選
・イラストレーション誌 第109回「ザ・チョイス』入選」
・イラストレーション誌 第144回「ザ・チョイス』入選
書籍『愛国奴』装画 駒草出版
雑誌『Number』文藝春秋
リクルートポスター
冊子『とりつじん』
オリジナル作品
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