【開催まであと6日】うたのはじまり

「音楽家の肖像」The VIBES展 ディレクターのサカヨリです。

今回の企画を立てるにあたって考えたことの一つに「音楽はどうやって生まれたのか?」というテーマがありました。

いちばん初めの音楽って?いや、音楽ってそもそも何のことだ?

楽器を使えば音楽?いちばん古い楽器は太鼓?手を叩くのはどう?

いやいや歌だけだって音楽だ!

じゃあ歌ってなんだ?声とは?言葉とは?

身体から湧き出る空気の振動、それは音楽か?

などなどなど。


今回の「音楽家の肖像」は、タイトルでそう言っておきながら、音楽家の外見は二の次です。

いちばん大事な部分は彼らの「感情」「魂の振動」「VIBES」の部分。

そこに焦点を合わせようとすると、彼らの纏っているさまざまなものを剥ぎ取っていくことになります。

彼らがどんな想いで音を紡いだのか。
悲しくて祈ったり、楽しくてはしゃいだり、好きなひとのことで頭がいっぱいになったり、ちっぽけな自分が悔しくて悩んだり、乗り超えようともがいたり…

考えれば考えるほど、きっと本当はごく普通の生活者なのではないか、と思えてきます。


ちょっと哲学的で謎かけみたいになってしまいましたが、いま、作家さんたちは「ある音楽家」たちからインスピレーションをもらい、私たちと同じ世界に生きる「強い想いを持つひと」として描こうとしています。


ぜひ、現実世界で「そこにある感情」を見にきてください。

そして画の中の彼や彼女たちとしばし目を合わせて対話してみてください。