【作家紹介】まるやま あさみ さん
「音楽家の肖像」The VIBES展 ディレクターのサカヨリです。
まるやまさんの作品はまさに絵ではなく画(え)と呼ぶべきものではなかろうか、と思う。
この作品が一つ出来上がるまでには気が遠くなるようなプロセスと根気と試行錯誤と修行のような細かな作業を続けるわけで、その集中力を想像すると恐れ入るばかりだが、ご本人は飄々としてとても気さくな方で、だからこそこの軽やかな作風なのだろう。
(個人の感想です。)
そうしてできあがった作品は、緻密さ、丁寧さ、繊細さ、やわらかな質感とゆらぎを持ってそこに在る。波打つようなちいさなステッチの連続はまさに「VIBES」といった趣だし、一見同じ色に見える部分も実はたくさんの糸を使ってあってそれがまた深みをつくっている。平面だけど平面じゃない。色や線だけではなく「糸」という実体のある分かりやすいもので表現される人物や風景はとても不思議で物語のある世界をつくりだす。
そんなまるやまさんは、
愛とエロスと悲哀を知る男
恋愛を俯瞰する女
を描いてくださいます。
誰がどんな顔でそこにいるのか、ぜひギャラリーで確かめてください。
まるやまあさみ/刺繍アーティスト
1987年生まれ。セツ・モードセミナー卒業、2010 年より活動を始める。独特な視点を持ち、布と糸でオリ
ジナリティある作品を制作。装画、REGAL PAPER 2016 春号、ドコモダケカレンダー 2017、Mackintosh
Philosophy 2017SS コラボレーション等。2015年からは海外アートフェアに出展。
イラストレーションザ・チョイス第187回皆川明氏審査 準入選
第12回TIS公募入選
ペーターズギャラリーコンペ 2014 鈴木成一賞次点
0コメント