【作家紹介】深津 千鶴さん
「音楽家の肖像」The VIBES展 ディレクターのサカヨリです。
深津さんの画(え)にはエネルギーが満ち溢れている、と思う。
荒々しく見えて安定感のあるタッチ、重たくなりすぎない軽くない密度と抜けのバランス。
躍動する描線。収まりきらない構図と色彩の圧力。
そして原初的だけど現代的。生命の尊さと恐ろしさ。
喜びも悲しみも怒りもどんな「感情のピーク」も描ける方だと思っている。
ご本人はとても可愛らしくおおらかで楽しい方だけれど
画のなかには畏れにも似た生命の深淵が垣間見える。
(個人の感想です。)
そんな深津さん、今回2人+1人?の音楽家を描いてくださいます。
偏屈でマイペースな詩人。
美しく強く優しく繊細だった男。
はじめて「音楽を手に入れた」人類。
みんな、特別に選ばれたわけではなかったと思います。
そこにあったのはたぶん、強い強い「想い」。
誰がどんな顔でそこにいるのか、ぜひギャラリーで確かめてください。
深津千鶴 Chizu Fukatsu/アーティスト
東京、台東区生まれ。下町の路地や空地で、来る日も来る日も遊びまくって育つ。家では絵ばかり描いていた。
初めて描いたミュージシャンは、CMで一目惚れしたサミーデイヴィスジュニアだったが、江戸っ子の父を「こりゃ、うめえ」といたく驚かせたのが人生の宝である。本展覧会のテーマ同様に、“描かずにはいられない感動”をどうにかして“伝えたかった”のだろう。
物心ついてから人間の顔は最も好きなモチーフで、今に至るまで「人」をメインに描き続けている。今回は音楽好きも相俟って、描きたい顔がたくさんあり過ぎて困った。
(なぜか)お茶の水女子大学文教育学部地理学科卒。広告代理店勤務を経て、1990年よりイラストレーター。国内外にて個展。グループ展多数参加。書籍・CD・広告・パッケージ・壁画など様々な媒体に作品を提供する。
昨年より新たに企画した、書家・川路正子氏との【絵と書の二人展】も10/25〜11/5に開催予定。二つの大切な展示に向け、大わらわで参っている。
facebook.com/chizu.fukatsu.works
this is the day【装画・白石一文さん「ほかならぬ人へ」】
人生は映画【装画「カンヌ映画祭の50年」】
BIRDMEN【壁画(部分)】
EARTHBEAT【CDジャケット・熊谷幸子さん「Bahia」
坂道の風になる【CDジャケット・松任谷由実さん「幸せになるために」】
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