【作家紹介】伊波 二郎さん
「音楽家の肖像」The VIBES展 ディレクターのサカヨリです。
へんな言い方だけど、伊波さんの画(え)はすっきりとゴリゴリしている。
洗練された色とかたち、不安定なのに盤石の安定感、異世界を感じるのに目の前にいる存在感。エッジが立っている。そして純粋で優しくて透明感がある。
ご本人も背が大きくてガタイが良くて無骨で無表情な感じがするので、初めてお会いすると、ちょっと緊張するところがある。
でもお話しすると訥々とした語りの中にユーモアがありブラックだったり鋭かったり適当だったり、懐の深さと捉えどころのない自由さと優しさと厳しさが同居している。
要するに、画(え)とまったく一緒で魅力的だなぁと思う。
(個人の感想です。)
そんな伊波さんは今回3人の音楽家を描いてくださいます。
えっ!?という昭和歌謡のボーカリスト。
ロックギタリストの最レジェンド。
マイナーかもしれないけどイイ顔したあのグループのフロントマン。
誰がどんな顔でそこにいるのか、ぜひギャラリーで確かめてください。
伊波二郎
1957年 沖縄生まれのイラストレーター
芝居・オペラのチラシ、ポスター、装幀画、雑誌表紙・挿し絵、CDジャケットなどで
主に人物を描いています。
音楽っていうのは絵より人間の本能に近いところに訴えてくるのがズルい、と思いますね。
ストレート。嘘つき。ロマンチック。イカれてる。罵倒する。扇動する。若い頃はそれにイチコロだった。
イラストレーションの仕事を始めて早30数年。
今回モチーフになっていただいた音楽家たちも皆それ以上続けている(いた)人です。
やっぱ、死ぬまで続くね。
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